第2章 おしおきの話

エレンは、はっ、と吐息ともいえないものを吐き、切なそうに眉を潜める。

＿＿＿＿＿＿＿その表情は、ノンの頭にある、ある人物と重なった。

「……オレのもんになれよ…」

エレンはノンの顎をクッと持ち上げ、唇を強引に塞いだ。

「……んんっ」

ノンは固くなに唇を閉ざし、エレンの進行を拒否する 。
さらに、足をばたつかせ、どうにかして逃げようと頭の隅で考えたが、エレンの長い脚が、ノンの両足の間にはいったからもう何も出来なくなってしまった。
それでも、唇は必死に閉じていたのだが、エレンの膝が折り曲げられ、上に動き、ノンの下に膝を押しつけ、ぐり、と、刺激した瞬間、ノンは驚き、口を開けてしまった。

「…ぁ！？…ふっ、んむぅ…」
エレンはその隙を決して見落とさず、一瞬にして、ノンの口内に舌を侵入させた。
見つけ、絡めて吸う。
ノンの口内はすぐにエレンの舌によって掻き乱されてしまった。