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リヴァイがおさななじみな話 に。【裏】

第2章 おしおきの話


*
「…ノンってさぁ、彼氏とかいんの?」
「…へっ!?」
素噸狂な声が広い部屋に響く。

只今ノンはエレンに数学を教える一人の教師だ。
あれからノンの類いまれない努力と、根気でエレンとはずいぶん仲良くなった。エレンもきちんとノンの言うことを聞き、以前のとげとげしく、冷たい雰囲気は感じさせない程だ。
ノンはエレンをものすごく気に入っていた。

しかしいつもなら絶対しないような質問にノンは驚き、言葉を詰まらせた。

「…ど、どうしたの?急に……」
「気になったから」
エレンは参考書を見ていた目線をノンに向け、椅子を回転させて、ノンに向き直る。
「…いるんだろ?」
「…な、なんで、?」
エレンは参考書を机に押し付けるように置くと、椅子から立つ。
ギイ、という金具の音がやけに耳につき、ノンは後ずさりした。

_____今日のエレンはおかしい。

ノンは向かってくる、いつもよりも雰囲気のあるエレンに喉を鳴らす。
エレンは、目の前にやってきたかと思うと、スッとノンに手を伸ばした。
ビクッと、触れられた箇所に反応すると、エレンは目を細めた。
「…ここ。アト、ついてるぞ」
「!?」
バッと手のひらで覆い隠す。
そんなノンをエレンはじっと見つめていた。
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