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リヴァイがおさななじみな話 に。【裏】

第2章 おしおきの話


ノンは席から勢いよく立ち上がると自分のものを片付け、鞄を持って椅子を引いた。
「じゃあねっ!リヴァイ!私、家庭教師だから!」
まるで嵐の様に、ノンは去っていった。
リヴァイは走って自分から離れていく姿を何も言わずに眺めていた。
すると、隣から軽快な笑い声が耳に響く。
「あっはは!リヴァイ、ざーんねん!」
腹を抱えて大笑いする中性的な顔立ちをしたハンジが、目にうっすらと浮かべた涙を親指で拭った。
「…っはぁ、笑った笑った…」
「…………テメー」
面白可笑しく笑うハンジにリヴァイの苛立ちは最高潮だった。
ハンジ以外にも原因はあるが。
「まあこういう日もあるって!そう気を落とさない!」
「触るな」
ハンジはリヴァイの席へと歩み寄ると、ぽんっと慰める様に肩に手を置く。
その手を払いのけたリヴァイは眉間にシワを寄せる。
そして彼は、何かを考えるように細めた。
「……エッチに誘ったのに一瞬で断られちゃったね」
「……殺すぞ」
「はははっ!でも初めて見たよ!あのリヴァイが断られるところを!いやぁ、やっぱりリヴァイも人間ってことだよね「………あ?」
忌々しく声を遮ったリヴァイはハンジを見上げる。

「……どうしたんだよ、リヴァイ?」
「オレは質問したんじゃねぇ」
「…………リヴァイ、まさか…」
「……命令したんだ」


そう言ったリヴァイの口角は少し上がっていた。


「……こわぁ」

ハンジは心底敵には回したくないやつだ、と感じた。
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