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リヴァイがおさななじみな話 に。【裏】

第2章 おしおきの話


「あっ!そのっ、か、家庭教師のサンドリアです!」
家の入り口の柵の外から緊張からか声は裏返ってしまったがなんとか声をかけた。
女性はこちらを見るとはっとしてぱたぱたとこちらに小走りで近づいてきた。
「ようこそいらっしゃいました!お待ちしてました、サンドリアさんですね?」
彼女はノンがいる柵の前まで来るとガチャンッと鍵をあけ、ギイ…と黒く光る鉄の門を開けた。
「あっ、はい。ノン・サンドリアです。よろしくお願い致します!」
ノンは多少どぎまぎしつつも彼女にお辞儀をした。
「ふふっ、ノンさんね?可愛らしいですね。大学生かしら…」
彼女は穏やかな笑顔を見せ、ノンに質問する。
ノンもその笑顔を見て、ほっと一息ついた。
「あ、はいっ、大学生です!」
「…今日はありがとうございます…ウチのエレンなんですが…」
彼女は少しうつ向くと苦虫を噛み潰したような苦い表情を浮かべた。
「……?」
「…まぁここで立話もなんですし、エレンの所にいきましょうか」
「え、あっ、はいっ」
ノンは先程の表情が少し気になったがあえて触れず、彼女の後ろをついていった。
彼女はカルラ・イェーガーと名乗った。
エレンの母親だ。
意思の強そうな金色の瞳は吸い込まれる程、綺麗なものだった。
家は、夫が稼ぐ医者だという。
ノンはだからこんなにデカイのか、と独り納得していた。
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