第1章 あのあとの話。
くちゅくちゅと、いやらしい音が部屋に響く。
それだけでもこんな雰囲気をつくるには十分だった。
リヴァイは口内に舌を入れると、ノンの舌を強く吸った。
ノンの身体が微かに揺れる。
「…っは、ふっ、ぁ、り、ヴァイ…んっ」
ノンは何度もリヴァイの名前を呼んだ。
リヴァイは込み上げてくる感情に身を乗せて、行為を続ける。
ノンがリヴァイの背中に腕を回し、きゅっと、今出せる最大限の力で抱きしめた。
それに気づいたリヴァイは、ノンの後頭部に回した手に力を込めて、もう片方の手を腰に回し、グッと引き寄せる。
激しいキスの中、リヴァイは荒々しい息をするノンの上顎を舌でくすぐった。
「…っ!?」
ーびくんっ、と、さっきまでとはまるで違うノンの反応に気付き、ソコを重点的に攻めた。
「!!~~~っ、ぁあっ!」
ノンの腰がふわっと上がったかと思うと、高い矯声が部屋に響いた。
リヴァイはゆっくり唇を離した。
二人を繋ぐ銀色の糸がプツン、と切れる。
ノンは肩をならし、微かに震えていた。
その様子を見つめていたリヴァイは少し目を細め、口を開く。
「…お前…キスだけでイったのか…?」
「!~~~っ」
リヴァイが顔を覗き込むとノンは顔を真っ赤にして目に涙を浮かべていた。
リヴァイがそんなノンを見て、これ以上無いくらい可愛い、と思ったことはノンは知らない。