第5章 幸せな時間
「お邪魔しまーす・・・」
僕は柊に付いて行き、家にお邪魔することにした。
「はーい。あら、お友達?」
「うん、綾斗。」
「こ、こんばんわ!お邪魔します!」
柊のお母さんだ。
やっぱ柊に似て美人だ。
「こんばんわ。可愛い子ね。」
「い、いえ・・・そんな・・・」
「母さん、綾斗もご飯一緒にいい?」
「全然大丈夫よ。あ、じゃあ手を洗ってきて。今日丁度作りすぎちゃったの。」
「ほーい。」
柊は靴を脱いで家の中に入っていく。
僕も靴を揃えて柊に付いて行く。
柊の家に来ちゃった・・・
道も覚えてしまった。
「早速お友達が出来たのね。よかったわ。」
案内されるまま席に座る。
テーブルの上にはたくさんのご飯が並んでいる。
「しかもしっかりしてそうな子。綾斗くん、これからも真織をよろしくね。」
「あ、はい。僕の方が助けられてます。」
「そうなの?それなら良かったわ。」
柊のお母さんの作るご飯はすごく美味しかった。
何処か高級感のある味だ。
「ご馳走様でした。すごく美味しかったです。」
「よかった。綾斗くんはこのまま帰る?泊まらなくていい?」
「い、いえ!それは申し訳ないので。それに母にも伝えてないので。」
「そう。じゃあ早めに帰らないとね。遅くなるとお母さんも心配するだろうから。」
「そうします。」
少し柊が部屋に来いよと部屋に案内してくれた。
部屋全体から柊の匂いがする。
「オススメの映画DVD貸しとくよ。冬休みの間だと、ゆっくり見れるだろ?」
「ありがとう。」
好きな人の部屋に来ちゃったよ・・・
いい匂い・・・
部屋もしっかり片付けてる。
「遅くならないようにそろそろ帰らないとな・・・家まで送るよ。」
「え、大丈夫だよ!?」
「危ないから。母さんに言ってくる。」
いいのに・・・