第5章 幸せな時間
カフェを出ると柊は僕を連れてゲームセンターへと入っていった。
「ゲームセンター?」
「そ、プリクラ撮ろう。」
「プリクラ!?そんなの撮ったことない・・・」
「お、じゃあ初プリだな!行こうぜ!」
女子がよく撮ってるのは見たことある。
けど、あんなにキラキラしたもの僕には出来ない・・・
そもそもポーズとかどうやるんだろう。
「今は男だけでプリ入るのダメな所あるけど、ここは大丈夫らしいから。これにしよう。」
「柊って撮ったことあるの?」
「あるよ。」
「誰と?友達?」
「それもある・・・あとは元カノとかかな。」
元カノ・・・
やっぱ女の子が好きなんだ。
「じゃあ撮り方教えて?僕初心者でこんなのよく分からないから。」
「もちろんだよ!ほら入って!」
中は白いライトで照らされていた。
前には大きなレンズ。
こんな風になってるんだ。
「じゃあ、始めるぞ。まずは、モデルの通りにしよう。」
「わ、分かった。」
少し緊張して体が固まる。
「綾斗、笑顔(笑)」
「う、うん!」
カシャ
眩し・・・
モニターを見るとさっき撮った写真が表示されていた。
上手く撮れてる・・・
けど、別人。
「次来るぞ。」
「え、待って!////」
カシャ
「ぷはは!ギリギリだったな(笑)」
「あぶな・・・」
シャッター音が次々と鳴って写真を撮っていく。
「次最後だってよ。」
「うん、全身なんだね。」
終わるの早いな。
ラクガキまで終えプリントアウトされた物を柊と分ける。
楽しかった。
大事にしよう。
「綾斗はやっぱ実物のほうがいいな(笑)」
「そ、そんなの柊もだよ////」
どっちも好きだけど!!
後で携帯に保存しておこう。