第5章 幸せな時間
家に帰ると既に兄さんは部屋で寝ていた。
少しほっとした。
正直帰るのが怖くて玄関の鍵を開けれなかった。
『明日は寝坊しないように早く寝る!』
部屋に入って携帯を開くと、柊からのメッセージと可愛いスタンプが送られてきていた。
『僕も寝る』
凄く楽しみだ。
けどどこ行くのかな?
柊は俺に任せろって言ってたけど・・・
明日は朝の10時に駅前で待ち合わせだ。
格好も髪型もネットで調べて決めたし、あとは寝坊しないようにするだけ。
目の前に貰ったプレゼントが目に入る。
確か仁から回ってきたやつだ。
何入ってるのかな?
袋を開けると箱が入っていた。
「なにこれ・・・」
ただの白い箱。
文字も何も書かれていない。
恐る恐る開けると中にはかなり卑猥な物が入っていた。
「はぁ?!////」
いやいやいや!
要らないし!
慌てて仁に電話する。
『はーい。』
「はーいじゃないよ!!何このプレゼント!?」
『あっははは!綾斗に回ってたのかよ!!』
仁の周りが騒がしい。
まだ遊んでるんだ。
「いらないんだけど・・・」
『まぁまぁ!未来の彼女にでも使えよ!』
「はぁ・・・ふざけてるよ・・・親にバレたらどうすんの?」
『それはそれでおもしれぇじゃん。ま、男なんだし、親もわかってくれるさ。』
「そういう問題じゃ・・・もういいよ・・・楽しんで。」
まだ楽しそうにしてたから早めに電話をぶち切りした。
どこに隠そう・・・
バレるのヤダな・・・
もう少しまともなやつプレゼントしてよ・・・