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【R18】初恋を君に

第11章 約束したから


「ただいまー。真織ー?お茶買ってきた・・・けど・・・どうしたの?」

部屋に戻ると、真織が抱きついてきた。
結構力が強い。
何かあったのだろうか?

「・・・綾斗・・・大好き。」

「分かってるよ・・・そんな事・・・けど、急にどうしたの?」

「・・・見ちゃったんだ。山本さんといる所。告白されてた・・・」

いつの間に・・・
不安だったのかな?
僕がOK出すと思ってたのかな。
僕は大きく溜息をつき、真織を抱き締め返した。

「・・・暖かいお茶買ってきたよ。一緒に飲む?」

「・・・うん、飲む。」

相当不安だったのだろう。
抱きしめる手が震えている。
少しでも落ち着かせようとコップにお茶を注ぎ、真織に飲ませる。
こんな状況では仁達と遊べないと思い、今日は参加出来ないとメッセージを送っておいた。

「真織、不安にさせてごめんね。」

「うん・・・嫉妬しないって決めたから大丈夫。」

「・・・告白ちゃんと断ったから。真織とはずっと一緒だって約束したし。」

「よかった。」

こんな真織は初めて見た。
僕はそっと真織を抱きしめる。

「不安にさせてごめんね。一緒に寝る?」

「でも今日は禁止って・・・」

「こんな状況でそんなこと出来ないよ。いいよ、甘えて?」

「うん。一緒に寝る。」

小さい子供を宥めるように頭を撫でる。
僕の事どんだけ好きなんだろ。
浮気とかしたら怒るよりも、真織は泣きそう。
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