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【R18】初恋を君に

第9章 影


結局、兄さんにも相談が出来ず、もうすぐ1ヶ月が経ちそうだった。
あの日から僕の元には気持ちの悪い手紙が送られてきた。

『柊って誰?俺の事放っておいて他の男のところに行くの?』

そんなことばっかりだ。
最近は、柊に対しての怒りの手紙になってきていた。

「次の授業何だっけ?」

「・・・あ、えっと・・・化学。」

体育の授業が終わり、更衣室で着替えながら柊と仁と駄べる。
バスケでかなりの汗をかいた為、タオルを取り出そうとバッグを漁る。

「あれ・・・無い・・・」

「どうした?」

「タオルがないんだ。持ってきたはずなんだけど。」

「えー。ほんとか?それ。」

「うん。間違いないよ、体育の前に確認したから。」

結局見つからず、柊がまたあの時のようにタオルを貸してくれた。
おかしいな・・・
何処で落としたんだ?
急いで着替えて化学の授業を受けることにした。

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