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薄桜鬼 ー 君がため ー

第3章 案内





私はまずは広間に行くことにした


『あのー…、平助君いますか?』

藤堂「桜!もう荷物片付け終わったのか?」

『うん。そんなに荷物なかったから』

藤堂「そっか。んじゃ、さっそく行こうぜ」


平助君と広間を出てすぐに声をかけられた


?「平助じゃねぇか。2人でどこ行くんだ?」

藤堂「今から屯所案内するんだよ。俺も時間あったしさ」

?「それじゃあ、俺も一緒についててやろうか?他の隊士に絡まれちゃ面倒だろ」

『あの…、よろしいのですか?』

?「あぁ、全然かまわないぜ。俺も調度、夜の巡察まで時間あるしな」

『ありがとうございます。…あの…、えっと…』

?「自己紹介まだだったな。俺は原田左之助ってんだ。よろしくな」

『はい、よろしくお願いします』

藤堂「んじゃあ、そろそろ行こうぜ」



原田さんも交え、2人に屯所を案内してもらっている中

台所に行くと夕餉の支度をしている1人小柄な男の子と白い襟巻きをした男性が立っていた

だけど、小柄な男の子はどこからどう見ても女の子っぽくて可愛らしい雰囲気の子だった

女の子と男性2人で隊士皆の食事を作るのはさぞ大変だろうとおもわず声をかけていた


『あの、お手伝いしましょうか……?』

?「え、ああ!貴女が女中の方ですか?」

『ええ、まぁ……』

?「私は雪村といいます!」

『あの……下のお名前お聞きしても?女同士仲良くしていただきたくて』


"女同士"と言葉を出すと、少女は驚いていた

少女はその場にいる幹部3人に目をやった


原田「まぁ、女同士だからな。やっぱわかるんじゃねぇか?」

雪村「そ、そうなのでしょうか」

?「…そう驚かなくとも、見る者が見れば分かることだろう」

藤堂「千鶴もずっと男の中で女1人だったからな。友達みてーで良かったじゃん」

雪村「あの、改めて私、雪村千鶴といいます」

『風上桜です。よろしくね、千鶴ちゃん。仲良くしてくださいな』

雪村「こ、こちらこそ!」


千鶴ちゃんは少し顔を赤らめ可愛らしい笑顔を見せた

その様子を見ていた平助君と原田さんはどこか微笑ましそうに見ていた



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