第7章 『許すと、思う?』
「薔、さま…っ」
わからない。
薔さまが、わかりません。
どうして?
どうしてこんな酷いこと、するの?
「華、どーして欲しい?奥、めちゃくちゃに掻き回して欲しくない?」
「薔、さま…っ、ごめんなさ、許して…………っ」
「違うでしょ、華」
「ひっ…ッッ!!ぁああッッ!!」
突然下腹部を襲った圧迫感に、最大限背中を反らし喉が天を向く。
ビクンビクンと震える体に、涙が止まらない。
力が、入らない。
「指、2本一気に入ったね。辛い?」
「ぅ、ぁあ…………っ」
ぐりぐりと押し広げるように奥へと入り込む薔さまの指先が、あたしから呼吸を奪う。
苦しくて。
喉を反らしたままに呼吸が出来ない。
「気持ちいいね、華。さっきからずっとなか、ピクピク痙攣してる。ほら、華を気持ち良くしてんの誰?華は誰の手でいつもおかしくなっちゃうの?」
「薔、さま…………っ、薔さま、だけ…ッッ、ひぅ、ぁああ!!」
なんとか振り絞って言葉にした途端に、指先は激しさを増し、奥を、手前を、擦り上げる。
「合格、華。イっていいよ」
「ぃああああ、ぁ、っぁん、ぁあああッッ!!」
ガクガクと震える身体は。
薔さまに、薔さまの指先に支配され。
身も心も薔さまに支配されたまま、またあたしの意識は闇へと引き摺り込まれて行った。