第4章 転校生
「出来るよね……?」
「しょ、さ、ま……?」
カタカタと小さく震えながら、華が視線を向けるのはひとつしかないあのドアだ。
「早くしないと、入って来たコに見られちゃうよ?」
「そんな……っ」
ふるふると顔を左右に振る華の顎を捕らえて。
視線までも、奪い尽くす。
「許して欲しくないの?」
「………っ」
溢れた涙がついに頬を伝って流れ落ちる。
泣き顔も、ほんとにキレイだよ華。
「しょ、……さま」
ただ無言で、震える華を見下ろせば。
決心したように、華は唇を噛み締める。
そのまま、震える小さな細い指先を動かしながらスカートを捲り、ゆっくりと、白く透き通る足を開いていった。
「………っ」
ぎゅ、と両目を瞑り、俯く彼女へと手を伸ばし。
「ほどくよ?ちゃんと見てて、華」
「ま……っ、薔さま…っ」
制止の声を荒げながらもスカートを握る指先は動かさないあたり、さすがだな、なんて口角を上げながら。
両方に付いている淡いピンクの紐をほどいていく。
「……ぃやぁっ」
羞恥に涙を流しながら顔をそむける華の唇を軽く奪い。
「反らすな、って、言ったよ?」
「………っ」
そう、笑顔で威圧。
「見てて、華が気持ち良くなるとこ。好きでしょう?華」
「薔さま……っ、待って……っ、はぁ、んんっ」
「ちゃんとスカートは持っててね?汚したまま帰りたくはないだろう?」
「ぃあっ、薔さまそこ、で、しゃべらな……っ」
「『薔』」
「………っ」
「華は僕の婚約者だろう?いつまでそんな呼び方してるの」
「でも薔さ……っ、ひぅああっ」
「薔、だってば」
「は、ぁあっ、ん、ぅあ、んぅっ」
「ほら、呼べって」
いい具合に舌で懐柔されほぐされた蜜口へと、一気に指を2本、奥まで貫く。
唾液や愛液でいやらしく光る蕾へと舌を伸ばせば。
「やぁあっっ、ッッァ、ぁあっ」
指をぎゅうぎゅうと締め付けながら。
天井へと晒した喉元。
「_____ッッ!!」
一気に、そのまま華の体は机へと沈みこんだ。