第6章 To HEARTS
二週間後、無事に私は頼まれていた物を全て各隊に納品し終え、またいつもの仕事へと戻っていた。
いつものように朝の瀞霊廷の見回りから技術開発局に戻る。
うん!
今日も何事もなくて良かった良かった!
「リコちゃぁあああん!!!」
すると、向こうの廊下から血相を変えたリンくんが私に駆け寄って来る。
「ど、どうしたの?そんなに慌てて…」
目を丸くする私の前で、リンくんは膝に手をついて肩で息をしている。
「とにかく…一緒に来て!」
「う、うん」
リンくんに連れられ、急いで案内された部屋の前に来た。
ここって確か使われてない実験室じゃ…。
しかし、リンくんはためらいなく扉を開いた。
するとそこには、部屋の半分を埋め尽くし、天井につきそうなほど積まれた荷物の山が目の前にそびえていた。
「お、やっと来たか」
「リコちゃん、遅いよ〜」
部屋の中には、私を出迎えてくれた阿近さんとニコちゃん、その奥には副隊長や鵯州さんたちもいる。
鵯州さんたちは副隊長の指示に従って、何やら荷物を物ごとに整理してるみたいだった。
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