第5章 From CONFLICTS
だから、そんな怖い所じゃないよって、すっごく役に立ってるんだって、色んな人に知ってもらいたい。
それをきっかけに人と繋がっていって、隊長の助けになれば良いな。
いざという時に手を差し伸べてくれる人たちが多い方が良いし、技術開発局も情報を仕入れやすくなる。
より良い開発ができる…。
もっと認めてもらえる。
隊長ももっともっと色んなことを研究できる…。
隊長が喜んでくれる。
私に…興味を持ってくださるかもしれない。
最後に…私を見てーー…
「おや?七緒ちゃんとリコちゃん、こんな所で何のお話〜?」
すると、考えを巡らす伊勢副隊長のそばからひょこっと笠を被った京楽隊長が顔を覗かせる。
「書類確認、終わったんですか?」
すかさず、伊勢副隊長が京楽隊長には見向きもせずにメガネを押し上げ、レンズを光らせた。
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