第17章 STAY with ME, please
「怖い…。眠り、たくないです…っ。マユリ様…マユリ様…っ」
私は何度も何度も名前を呼び、マユリ様に縋り付く。
マユリ様は泣いたままの私の額に額をつける。
「この私がそばにいるのだヨ?何も怖いことはない。安心したまえ」
白い隊首羽織が私の血で赤くなる。
身体が冷たくなっていく…。
寒い…。
それを感じ取ってくれたかのように、マユリ様が私を強く抱きしめてくれる。
「リコ…」
あなたのぬくもりがじんわりと伝わる。
温かい。
「あの下等種はお前には強敵でも私にはただの雑魚だ。だから今は何も考えずに眠るんだヨ。いいネ…?」
とても…とても優しい声音…。
「マユリ…様ーー…」
安心して夢の中に落ちていけます…。
起きた時、もしまだ生きててーー…
尸魂界に戻ったらーー…
あなたにーー…
「伝えないといけないネ…。さて、被験体にもならない雑魚には何の薬を使おうかネェ…」
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