第17章 STAY with ME, please

｢ん、ぐ…っ｣


体を起こそうとすると、腕やお腹に激痛が走る。

きっと肋骨は折れてるし、血を吐いてる時点できっと内臓もやられてる。


｢立たなきゃ…。あの人に…私がここまでやったんだって…っ、結果を示さなきゃ…！｣


立とうとすると、頭がグラグラしてまた床に突っ伏してしまう。

生温さを額に感じて触ると、べったりと手に血がつく。


でも、大丈夫。

脚に痛みはないのが不幸中の幸い。

まだ…動ける。


｢ただの平隊員の私が…一体メノスを、倒したんだって…。あの人の元へ…隊長の元へ帰らなきゃ…いけないんだ…ッ！｣


斬魄刀を再び手にし、自分を奮い立たせながらやっとの思いで体を起こし、立ち上がろうと顔を前に上げた。

同時に、遠くにいるメノスと目が合う。


私が突き抜けて来た穴の向こうからーー…

メノスがじっと…私をーー…


｢…っ！｣


恐怖で震え出す体を抑えるように、右腕をぎゅっと掴んだ。


怖い、怖い、怖いーー…


空虚な眼で見つめられたまま、メノスが少し口を開ける。


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