第17章 STAY with ME, please
なんで…こんな急にメノスグランデが…。
訳もわからないまま、小隊十人中斑目三席と綾瀬川五席の席官二人しかいないこの状況で、夕闇と同時に現れたメノス三体と戦いを強いられてしまった。
斬魄刀をぎゅっと持ち直す。
…やるしかない。
「はぁああああああッッ!!!」
私は一体のメノスの胴体に斬り込む。
でもーー…
「浅い…」
メノスは私には目もくれず、ドシン…ドシン…とその巨体を揺らしながら歩いている。
全然効いてない…。
私は唇を噛み締める。
私の斬魄刀は斬った敵に毒を付与するもの。
もう少し深く斬り込めれば、毒も効くはずなのに…。
「オラオラぁあ!!そんなもんかよ!!!」
斑目三席の声が宵闇に響き渡る。
綾瀬川五席と一緒に、別のメノスにザクザク斬り込んでる。
これが十一番隊の席官か…。
私なんか足元にも及ばない。
斑目三席や綾瀬川五席のように、私にもっとパワーがあったらーー…
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