第16章 a feeling that can't be HIDDEN
他の局員もその姿を見送る。
「局長も英のことになるとこれだからなぁ…。あの2人もうできてんじゃねーのか?」
「え?そうなんですか?」
阿近のつぶやきに、リンがコンピュータを操作していた手を止める。
すると、そばにいたニコも話に入る。
「リコちゃんが局長のこと好きなの、みんな知ってるしね。局長もたぶん知っててあの態度なんだと思うけど…」
「局長が英のこと好きってのも、局全員が知ってる周知の事実だろ?ま、局長は口が裂けても言わねーがな」
「リコちゃんは裏表がないし、隠してるつもりでも言葉の端々から好き好きオーラ漏れてますもんね。照れてるのも見え見え」
「時間の問題だろ、くっつくのも…。さーて、俺らも仕事するぞ」
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