第16章 a feeling that can't be HIDDEN
数日後。
技術開発局。
「ったく…まーた機械の調子が悪い」
阿近はパソコンの前で頭をかくと、椅子をくるりと回転させた。
「おい、久南。英はまだ来てねぇのか?」
後ろを通りかかったニコはうーんと首をひねる。
「今日も来てませんよ。例の一件が相当ショックだったみたいで連絡もつかないんですよ」
すると、近くに座って作業していたリンもニコに賛同するように頷いた。
「昨日、リコちゃんの部屋に行ってみたんですけど返答なくて…。そっとしておくのが一番かもと…」
「はぁ…。こういう時あいつがいれば即行なんだけどなぁ…」
ビーーーッ!!!
ビーーーッ!!
ビーーーッッ!!!
その瞬間、警報が鳴り響き、赤いランプがグルグルと部屋中を照らした。
途端にこの大きな部屋で作業をしていた死神が一斉に忙しなく動き出す。
「おい、リン!こっち手伝え!」
鵯州が声を上げる。
_