第15章 ENCOURAGE by alcohol
「その節はすみません、斑目三席。十一番隊は武闘派揃いで直接攻撃に特化した斬魄刀だけっていう暗黙のルールもありますし…。私の斬魄刀はどちらかと言うと鬼道系なので、隊風に合わないかと思ってお断りしました…」
私が弁明している最中、乱菊さんは斑目三席を睨み続けている。
「ですので、十一番隊が女性が副隊長しかいないからとか怖いとか単純な理由じゃないんです…。ただ、私じゃお力になれないと判断しました。申し訳ありません…」
「な、なんか悪りぃ…」
私が頭を下げると、斑目三席はバツが悪そうに頭をかいた。
すると、乱菊さんが私の肩をポンポンと軽く叩いた。
「こんなやつ気にしなくていいのよ。あんたを引き抜きたい隊長が三人もいたなんてすごいじゃない!自信持ちなさいよ!」
「乱菊さん…ありがとうございます」
乱菊さんの励ましに、私はあれから初めて自然と笑うことができた。
乱菊さんって…本当にすごい。
「よぉし!じゃあ、リコも連れて飲み直すわよ〜!」
「えぇ〜…。まだ飲むんですか…?」
「あったり前じゃない!」
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