第15章 ENCOURAGE by alcohol
あれから幾日か過ぎた。
隊長に言ってはならぬ暴言を吐き散らし局を飛び出してしまった…。
「はぁ…」
ずっとため息しか出ない。
気分転換にと思って廷内の繁華街に来てみたけど…。
一人で来たから話相手もいないばかりか、数回しか来たことないから行きつけのお店なんてのもない。
ただ賑やかで喧騒とした雰囲気に飲まれたら少しは忘れられるかもと思ったけど…それが間違いだった。
「はぁ…」
また溜息。
こんなことなら繁華街じゃなくて、稽古場に行けば良かった…。
「あら?リコじゃない」
ふと後ろから女性の声がして振り返る。
「乱菊さん…!」
「こんなところに一人で来たの?顔色悪いわよ?」
乱菊さんは九番隊発行の雑誌取材で何度もお世話になってる先輩。
とても頼り甲斐のある人で、私が初めて九番隊に呼ばれて緊張していた時も気さくに声を掛けてくれた。
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