第14章 LOSS of hope
悔しくてたまらない。
でも…それよりもあなたがそんな人だったということの方がショックで悲しくて…裏切られたような気分になる。
ぎゅっと握った拳が震える。
頬に涙が伝い落ち、体は怒りに震える。
「隊長なんか…っ、隊長なんかーー…」
私は唇を噛み締め、声を絞り出す。
「マユリ様の分からず屋!!卑劣!外道!最低!!もう知らないッッ!!!大っ嫌いです!!!」
私は思いっきり泣き叫び、技術開発局を飛び出した………
ーーーーーーー…
リコが去ってすぐ、マユリは彼女の最後の捨て台詞に苦い顔をしながら小さくため息をつく。
そこへ、途中から様子を見ていた阿近がマユリに近付く。
「最後は駄々っ子になってましたね、あいつ。いいんですか?局長」
「放っておけ。頭を冷やしたらまた戻ってくるヨ」
マユリは口早にそう言うと、ネムを連れてスタスタ歩いて行ってしまう。
「はぁ。隊長に意見できるの、ほんとあいつくらいだな…」
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