第2章 This PROMISE will be our CURSE
涅隊長…。
そんなこと言われたら…
ーー…「リコ、今何か誤魔化しただろ?見てればすぐにわかるよ」
クオンのことを思い出してしまう。
私が誤魔化しや嘘が下手なのはよく言われることだけど、でも…すぐにわかるなんてそんな言い方…クオンにしか言われたことない。
なのに、初対面のこの人は…何でクオンと同じことを言うんだろう…?
私は涅隊長から目をそらした。
「死神の最高峰、護廷十三隊十二番隊の長である涅隊長に言っていいことかわかりませんが、死神じゃなくても良かったんです。何でも良かったんです。何でも…」
別に…死神になりたいわけじゃない。
何かに打ち込んで一瞬でもあの日のことを忘れられるのなら、何でもいい。
「こ、こんな話をするためにいらしたんじゃないですよね。すみません…」
「構わんヨ。続けたまえ」
「え?でも…涅隊長にはきっとつまらないお話ですよ?」
「私が何に興味を持とうが、君の知ったことではないヨ。この私が話せと言っているんだヨ」
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