第12章 Break like a BOMB
思わず怒りが込み上げてくるのを抑えられない。
持っている斬魄刀もブルブルと震える。
「何か、この私に文句でもあるのかネ?」
ダメだ…!
感情的になるな!
敵前で争ったら不利になる…。
「いえ…」
私は唇を噛みながらも、刀を鞘に納めた。
「あぁ、そうだ。忘れるところだった。お前の班は技術開発局に帰ったらこれを注射で打っておきたまえ」
そう言うと、マユリ様はポンと私に小さい何かを投げ渡した。
反射的にキャッチして手のひらの中を見てみると、ピンク色の液体が入った小瓶だった。
「さっき飲んだアレの効果を無効化する薬だヨ」
私はその小瓶を見つめ、ぎゅっと握りしめる。
「…失礼します」
私は目も合わせずにマユリ様に一礼し、瞬歩でその場を後にした………
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