第6章 “想い”と“ライバル”※微裏注意
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< 鋭児郎 📞=
....................................既読
....................................17:27 さっきはありがとう☺️
...................................既読
...................................17:27 消ちゃん意識戻ったよ🥺
17:45 大したことしてねえよ!
17:45 まじか!よかったな!
17:46 相澤さんのことだから、明日来そうだな!
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「ありえる....」
鋭児郎のメッセージに、思わず笑みをこぼしながら静かに呟いた。合理主義者の消ちゃんの事だから「不合理の極み」とか言って通勤しそう。明日退院とはいえ、あのケガだし極力行って欲しくないけど、幸いにも足は大したケガしてないから歩ける以上はいくんだろうな。
「あれ、四楓院さん?」
突然声をかけられ、振り向くとそこにいたのは学校から帰る途中のデクくんだった。
「デクくん!今帰り?」
「うん、HRのあとオールマイトに話があるって呼ばれて、今帰ってるとこだよ」
「そうなんだ」
「あの…四楓院さん、相澤先生のとこに行ってたんだよね?どう、相澤先生の容態…」
「あ、うん、ついさっき意識が戻って容態も安定したから明日退院が決まったよ!」
「え!もう!?相澤先生…復活早っ…」
デクくんは思わず苦笑いを浮かべていた。確かに両腕粉砕骨折、顔面骨折、眼窩底骨粉砕骨折なんて重傷患者が1日2日で退院なんて聞いたら驚くよね。搬送前にリカバリーガールの治癒のおかげで回復が早かったのもあると思うけど。