第2章 波乱の初日
*******************************************************************
< 消ちゃん 📞=
.......................................既読
......................................8:26 雄英高校に着いたよ〜^^*
8:35 遅刻ギリギリだぞ
8:36 明日からもう少し早く出ろ
..........................................8:36 はいっ( ・ω・)ゞ
*******************************************************************
返信したちょうどその時。
「机に足をかけるな!」
「あ゙あ?」
「雄英の先輩方や机の制作社方に申し訳ないと思わないのか?」
教室の隅の方で、何か揉め事が起きていた。ベージュ系のツンツン頭の生徒が、机の上に足を置いているのが気に入らないのか、眼鏡をかけた生真面目そうな男子生徒が注意をしているようだ。しかしツンツン頭の人は全く悪びれていない様子だった。
「思わねえよッ!てめぇどこ中だよ!?端役が!」
「ぼ.....おれは私立聡明中学校出身、飯田天哉だ」
「聡明ぇえ?!クソエリートじゃねえか...ぶっ殺し甲斐がありそうだな!」
「なっ...ぶっ殺し甲斐...!キミひどいな...本当にヒーロー志望か!?」
「けっ...」
消ちゃん...私怖いです。
今切実にそう思いました...あのツンツン頭の人怖すぎる...!雄英に忍び込んだヴィランとかじゃないよね...ヒーローがぶっ殺し甲斐なんて夢も希望もありません...そう思ったとき、ガラッと教室のドアが開いた。そこにいたのは先生ではなく生徒だった。緑色の髪にそばかすが印象的な、ちょっとひ弱そうな男子生徒。でもたしかあの人、入試の実技試験でデカいロボを殴り飛ばした...確か名前は...
「キミは...」
「あ...あぁ...えと...!」
飯田くんが声をかけると、その子はちょっとテンパった様子を見せたけれど、飯田くんは挨拶をしながら近づいた。