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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第5章 平和の象徴


黒霧が個性を発動させようとした瞬間、黒霧を捕らえたままの勝己くんの掌から小爆発が起きた。

「動くな!怪しい動きをしたと俺が判断したら、すぐ爆破する!」

「ヒーローらしからぬ言動…」

「攻略された上に全員ほぼ無傷…すごいなぁ最近の子どもは…。恥ずかしくなってくるぜ、ヴィラン連合。…脳無…」

死柄木が脳無を呼ぶと、ワープゲートによって二手に別れていた体が元に戻った。けれど、轟くんの氷結によって、その体は半壊した。もはややつに戦う術はない。けれど、やつは、動いていた。

「体が割れてるのに、動いてる!?」

「みんな下がれ!」

オールマイト先生がみんなを1歩後ろにさがらせた。脳無の様子がおかしい。脳無はギョロっと目を動かした。その瞬間、半壊した腕や足の断切部分から骨や筋肉が再生された。超速再生…!?まさか、ショック吸収がやつの個性じゃないの…!?

「なんだ…!ショック吸収の個性じゃないのか!?」

「別にそれだけとは言っていないだろ。これは超再生だね…脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された、超高性能サンドバッグさ」

オールマイト先生の、100%にも耐えられるように改造された…!?それはもう、本物の化け物じゃない…!こんなやつを作り出すなんて…ヴィラン連合って何者なの…他にもこんなやつがたくさん現れたら、間違いなくオールマイト先生は殺される。それだけは、なんとしても阻止しないと…平和の象徴は、まだ倒れはしない!

「まずは出入口の奪還だ…」

「「「ーーー!!」」」

「行け、脳無…」

シュッ……

ーーーー!!速い…!!!

脳無は、一瞬にして私たちの横を通り過ぎた。やつが向かう先は黒霧を捕らえた勝己くんだった。

「勝己くん!!!」

どぉおおん…

その瞬間、辺りに爆風が巻き起こった。私たちは簡単に吹き飛ばされた。そして、エリアの壁に激突する音が耳に入った。砂煙が晴れ、ふと目を見やると、隣には何故か脳無に殴り飛ばされたはずの勝己くんがいた。

「えっ、かっちゃん…!?よけたの!?すごい!」

「ちげぇよ、黙れカス…!」

そう口を叩く本人も、何が起こったのか分からないと言った表情をしていた。じゃあ、脳無に飛ばされたのは、誰…?

「じゃあ、どうやって…」

そして、1人いないことに気づく。

「ーーーじゃあ、あれは…!」
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