第4章 忍び寄る魔の手
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそう」
怖いもの知らずか梅雨ちゃん…!そんな口聞けるの梅雨ちゃんくらいだよ!!
「んだとコラ!出すわ!!!」
「ホラっ」
「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげえよ」
「てめぇのボキャブラリーはなんだコラ殺すぞ!!!」
勝己くんがいじられてる…流石は雄英…怖さ知らず…。
「もう着くぞ、いい加減にしとけ」
「「「はい」」」
賑やかなバスを降りると、そこにいたのは宇宙服を来たヒーロー。スペースヒーロー13号だった。災害救助もで目覚しい活躍をしている紳士的なヒーロー。もう1人の先生って13号先生だったんだ。
「皆さん、待ってましたよ。早速なかに入りましょう!」
「「「よろしくお願いします!」」」
13号先生の後についてなかにはいると、そこに広がっていたのは様々な景色。災害で倒壊したビルの町並み、水害を想定した湖、遭難救助や大火災の救助…まるでエリアごとに分けられたテーマパークのようで。
「すっげー!USJかよ!」
「水難事故、土砂災害、火災、暴風雨、エトセトラ…あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も、ウソの災害や事故ルーム…略してUSJ!!」
「「「ほんとにUSJだった…!!」」」
リアルにUSJ行きたくなるから、このネーミングなんとかして欲しいです…。とりあえずハリドリとかダイナソー乗りたくなる。あ、ミニオンとか可愛いよね。私はティムとフラッフィ推しなんだけど…さすがにそんな可愛らしいのここにはいないよね。
「13号、オールマイトは?ここで待ちあわせるはずだが…」
「先輩…それが」
「ん?」
「通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで、仮眠室で休んでます」
「不合理の極みだなオイ…仕方ない、始めるか」
「えー、始める前に小言を1つ2つ3つ…4つ5つ6つ…」
ひとつじゃないんですね先生…
「皆さんご存知とは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものも吸い込んで塵にしてしまいます」
「その個性で、どんな災害からも人を救いあげるんですよね!」
「えぇ…しかし簡単に人を殺せる力です。」