第3章 自分に打ち勝て
「言われなくても、俺はあんたをも超えるヒーローになる」
爆豪くんの導火線に、火がついた。彼は、これからもきっとたくさんの困難を乗り越え、もがき苦しむこともあると思う。でも、みんなとなら必ず乗り越えていける。クラス全員卒業してプロヒーローになって、いつかまた再会する。そんな関係になっていけたらと私は思った。
「緑谷少年、四楓院少女!爆豪少年と何を話していたんだい?」
「え、あ、あのえーっと...」
「今日の訓練の話をしていただけですよ、オールマイト先生」
「そうか。なら、すぐに教室に戻りなさい。相澤先生がお待ちかねだ」
「「ギク...」」
オールマイト先生の言葉に背筋が伸びた。そのあと、私とデクくんは教室に戻ったのだった。
爆豪くんが心を開いてくれる日も、そう遠くはないのかもしれない。
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