• テキストサイズ

【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第3章 自分に打ち勝て


「そんなん...アリかよ。個性使えよデク。全力のてめェを、ねじ伏せる!」

爆豪勝己...彼の特性は爆破。掌の汗腺からニトロのような汗を出して爆発させる。溜まれば溜まるほどその威力は増していく。

「ハハ...すげぇ。なぁ?どうしたデク...来いよ、まだ動けんだろぉ!?」

「...麗日さん、状況は!?」

余裕を見せる爆豪くんだけど、デクくんもまだ負けてない。もう一度気を引き締めたデクくんは、無線でお茶子ちゃんに繋げる。けれど、その姿が爆豪くんの癪に障ったみたいで。

「無視かよ...すっげえな」

また籠手にエネルギーを溜め始めた。

「先生、止めた方がいいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ!殺しちまうぜ!?」

鋭児郎がオールマイト先生にそう言ったけれど、オールマイト先生はさっきとは裏腹に止めようとしない。

「いや...さっきから爆豪少年の発言からして、妙な部分で冷静ではある。みみっちいというかなんというか...」

「は!?あれのどこが冷静なんだよ!イカれてやがるぜ!」

「中断されない程度にぶっ飛ばす、当たらなきゃ死なない...爆豪少年なりにブレーキをかけている。だが、とにかく今は...

爆豪少年、次それ撃ったら...強制終了で君らの負けとする。屋内線において大規模な攻撃は、守るべき牙城の損壊を招く!ヒーローとしてはもちろんヴィランとしても愚策だそれは!大幅減点だからな!」

「〜〜〜あああ!じゃあもう、殴り合いだ!」

オールマイト先生の制止を止められない爆豪くんは、地面を蹴るとデクくんに殴りかかった。デクくんも、持ち前の判断力で爆豪くんの動きを読んだ。けれど爆豪くんはさらにその先へ。正面から突っ込んだかと思うと、咄嗟にデクくんの背後に回って籠手から小爆発を起こした。攻撃をもろに受けたデクくんはふらついてしまい、隙を見せてしまった。

「目眩ましを兼ねた爆破で軌道変更...そして即座にもう1回...考えるタイプには見えねぇが意外と繊細だな。」

「慣性を殺しつつ有効打を加えるには、左右の爆発力を微調整しなきゃなりませんしね」

「才能マンだ才能マン...ヤダヤダ...」

轟焦凍くん、ヤオモモちゃんの分析を聞いた電気くんがボソリと呟いた。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp