第11章 レッツゴー林間合宿
「ただ、全部嘘って訳じゃない。赤点は赤点だ。お前らには別途に補習時間を設けてる。ぶっちゃけ学校に残っての補習よりキツイからな。じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回してけ」
こうして大波乱(?)の朝の授業は終わり、休憩時間は林間合宿の話でもちきりだった。
「まぁ、なにはともあれ全員で行けて良かったね」
「1週間の強化合宿か!」
「結構な大荷物になるね」
「水着とか持ってねーや。色々買わないとなあ」
「暗視ゴーグル!」
みんなが話に盛り上がる中、葉隠が案を提案した。
「あ、じゃあさ!明日休みだしテスト明けだし……ってことでA組みんなで買物行こうよ!」
「おお良い!!何気にそういうの初じゃね!?」
「おい爆豪!お前も来い!」
「行ってたまるか、かったりィ」
「轟くんも行かない?」
「休日は見舞いだ」
「ノリが悪いよ空気を読めやKY男共ォ!!」
色んな言葉が飛び交う中、四楓院はiPhoneを見ながら軽く話を聞いていた。必要な買物だから出費は仕方がないが、節約はしたいところ。揃えられる分はフリマアプリで揃えようとしていた。
「ね、さくらも行くでしょ?」
「え…あ、私は…」
「一緒に行きましょう四楓院さん!」
「…うん!」
耳郎と八百万に誘われ、四楓院は画面を閉じた。みんなと出かけるのもいいかもしれないと思ったのだ。しかし、この時誰も予想していなかった。刻一刻と迫る、自分たちの危機に……
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