• テキストサイズ

【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第10章 突っ走れ期末テスト!







時間は遡る事金曜日の事。
午前中の授業の終わりを知らせるチャイムがなり、1年A組の生徒たちが「終わった〜」と背伸びをする。

「よし、授業はここまでにする。期末テストまで残すところ1週間だか、お前らちゃんと勉強してるだろうな?当然知ってるだろうが、テストは筆記だけでなく演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ。ーーー以上だ」

そう生徒に言い残して、相澤は教室を出ていった。それと同時に教室では絶望の声があちらこちらから上がる。

「全く勉強してない!」

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねえ…」

ケラケラと笑う芦戸の隣で絶望のあまり頭を抱える上鳴。中間順位は上鳴は最下位、芦戸は19位だ。

「確かに、行事続きではあったが…」

「中間は、まあ入学したてで範囲は狭いし特に苦労なかったんだけどな…行事が重なったのもあるけど、やっぱ期末は中間とちがって…」

ちょっと焦りを見せる14位常闇と12位砂藤、11位口田に対して1人、机に肘を着いて余裕ぶっこいてるぶどうがいた。

「演習試験もあるのがつれえとこだよなあ」

クラス順位9位の峰田実だ。

「「ちゅ…中間9位!?」」

「あんたは同族だと思ってたのに〜!」

「お前みたいなやつはバカではじめて愛嬌が出るんだろうが!どこに需要があんだよ!」

芦戸と上鳴からブーイングの嵐を受けても余裕綽々な峰田は、2人の言葉に対して「世界…かな?」と厨二病全開な言葉で返す。そしてさらに最下位2人組に追い打ちをかける人物が歩み寄る。

「芦戸さん、上鳴くん!が…がんばろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもんね!」

「うむ!俺もクラス委員長として皆の奮起を期待している!」

「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねえだろ…」

その屈託のない笑顔で寄ってきたのは4位の緑谷。さらには2位の飯田、5位の轟の言葉がグサグサと上鳴の心に突き刺さる。

「言葉には気をつけろ」

しかしそんな彼にも救いの手が差し伸べられる。

「お二人とも、座学なら私お力添えできるかもしれません。」

「「ヤオモモ!!」」

「演習の方は、からっきしでしょうけど」

少しブルーになった八百万だが、それには気づかず、ここぞとばかりに耳郎もノートを持ってきた。
/ 237ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp