第10章 突っ走れ期末テスト!
その時、私はお店の外に視線を向けるとそこに見慣れた人達がいた。
「あれ?あれってもしかして、デクくんたちじゃない?」
「ん?」
「ほら、あの噴水広場の近く。」
そこに居たのはデクくん、お茶子ちゃん、上鳴くん、響香ちゃん、ヤオモモちゃん、芦戸ちゃん、瀬呂くん、砂藤くんなどA組の仲間たちだった。
「アイツらなにやってんだ…期末は来週だぞ」
消ちゃんの表情が一気に教師へと変わった。というのも、デクくんやヤオモモちゃんを除いて瀬呂くんや芦戸ちゃん、上鳴くんは中間テストで順位が最下位から数えた方が早い数字だった。期末で赤点を取ってしまうと林間合宿に行けなくなる。体力や個性の能力強化のための合宿のため、これを逃すと大打撃になるからだ。でも、ヤオモモちゃんがいつもより生き生きとしてるのはなんでだろう…そういやヤオモモちゃんはクラス順位1位だったよね。
「ここに居る理由は分からないけど、もしかしてみんなテストに備えて、ヤオモモちゃんに色々教えてもらうんじゃないかな?」
「あー、そういや八百万はクラス順位1位だったな」
そう言いながら消ちゃんは水をひとくち含む。
「私も頑張らないとな…家に帰ったらまた勉強始めなきゃ!」
「勉強も大事だが、寝る時間は削るなよ。逆効果だ」
「はーい」
私はそう返事して再びパンケーキを食べ始め、夕方には家に帰った。
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