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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第9章 戻った日常






一方、女子更衣室…


「ありがとう響香ちゃん」

「なんて卑劣…!すぐに塞いでしまいましょう!!」

「ったく、ほんとにどうしようもないんだから!!」

八百万や芦戸がプンスカ怒りながら着替えを再開する。

「なんで男子ってあーなんだろうね!」

「男はいくつになっても狼だし、仕方ないっちゃ仕方ないけど…」

さくらの言葉に、芦戸は「えー」と否定的な声を上げた。男がいくつになっても狼なのは、自分が一番よく知っているからだ。この場では気だるそうなめんどくさそうな雰囲気を出しているが、いざ家に帰ればまるで別人。つい昨日も首に華を付けられたばかりだ。

「ケロ…でも確かに峰田ちゃんの言う通り、さくらちゃん胸おっきくなった気がするわ」

「えっ…!そ、そうかな…変わらないよー?」

「うーん、実はウチも思ってたんだよね…なにかマッサージとかやってんの?」

「別になにもしてないよ?」

しらを切って言い返したが、芦戸は『それ』を見逃さなかった。

「ふーん♪じゃあその首についてる赤いやつはなにさー?」

「えっ…!!!」

さくらは咄嗟にそれを隠してしまった。それはもう、認めたも同然だった。顔が一気に熱くなる。夜のことが一気にフラッシュバックされ、なにか言い訳をしようにも、言葉がまとまらずワナワナとしてしまう。

「なるほど、そりゃデカくなるわ」

勝手に納得した耳郎は、からかうように言った。

「え、どういう事?」

純粋な麗日はよく意味を理解しておらず、皆に問い掛けた。

「つまり、さくらちゃんには彼氏がいてエッチしたって事だよ〜!」

「ダイナミックに言うなよ葉隠さん…」

ーー顔が熱い…!穴があったら入りたい…!!!

みんなからいじり倒され、さくらの顔はゆでダコのように真っ赤だった。下手したら湯気まででそうだ。次の授業まで時間があるため、話はそのまま恋バナへと進んだ。

「で、どんな人なの!?歳は?身長は??」

質問攻めしてきたのは、葉隠だった。姿は見えずともれっきとした女子だ。

「えっと…人にも自分にもすごく厳しい人だよ…でもすごく優しくて一緒にいて安心するっていうか、落ち着くっていう感じかな…歳は私より年上で、身長は183センチ…」

「へえ、高身長じゃん!」

「どうやってお付き合いに発展致しましたの?」
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