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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第2章 波乱の初日


その質問を、芦戸は流した。純真で一途な切島の思いと、さくらの強い思いはまるで水と油のように交わらない。それの経緯を芦戸が話すのは筋違い...ただ、2人の間は近いようで遠い関係なのかもしれない。

「簡単じゃないのよ...あの2人の関係は」

そう言いながら芦戸は歩き出した。

「え、どういう意味だよ!なァ芦戸!」

後ろから騒ぎながらついてくる峰田と上鳴をしり目で見ながら...


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(さくらSIDE)


ボール投げの後、私たちは体育館に移動してその後悲鳴をあげ始めていた体にムチを入れて、上体起こし、長座体前屈、持久走を終えてテストは終わった。再びグランドに集合した私たちは、消ちゃんの前に集まる。

「んじゃあぱぱっと結果発表...トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なんで一括開示する。」

私の記録らしい記録は50メートル走だけ...持久走に至っては体の弱さが明るみに出てしまって過呼吸を起こしかけて、皆から心配されてしまう始末だったし...最下位かもしれない...

ピッとモニターが映し出される音がして恐る恐る結果を見る。1位から順番に名前が表記される。15位を超えても名前が無い...結果は18位は透ちゃん、19位が峰田くん、20位が緑谷くん...そして21位四楓院。除籍...そうだよね。体力も無くて体も弱かったら、いくら個性が良くてもこうなるよね...これが大災害やヴィランとの戦闘だったら私は足でまといになるだけ...正しい結果だ。私の夢は...潰えた...。

「...ちなみに除籍はウソな。」

「「「はい...?」」」

「キミらの個性を最大限に引き出す合理的虚偽。」

「「「...はァアアァァァ!!??」」」

消ちゃんは、してやったりといったドSな笑みをうかべていた。くそー!今日の晩ごはん、消ちゃんが嫌いなやつばっか作ってやるー!!!

「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えれば分かりますわ」

八百万百ちゃんの言葉にさらにショックが増す。消ちゃんの性格を考えれば確かにそうだ...!迂闊だった!!!
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