第8章 〝仇〟(※裏有)
「ー!?」
「学生時代につけたヒーロー名が世に認知され、そのままプロ名になってる人多いからね!!」
そう言いながら教室に入って来たのは、18禁ヒーローミッドナイト先生だった。
「ミッドナイト!!」
「まァ、そう言う事だ…その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうのできん…将来自分がどうなるのか名を付けることでイメージが固まり、そこに近付いていく。それが『名は体を表す』って事だ。オールマイト…とかな」
ヒーロー名…私が将来なりたいと思うような名前か…
みんな、思い思いにボードに名前を書き込み、15分後ーーー。
「じゃあそろそろ、出来た人から発表してね」
え!まさかの発表形式!?なんか、一波乱ありそうな気がしてならないんだけど!!?
まず1人目は青山くんだった。
「行くよ…輝きヒーロー “I can not stop twinkling”!!略して、キラキラが止められないよ☆」
「「「(短文!!!)」」」
「ここはIを取ってcan’tに省略した方が呼びやすい」
「それね、マドモアゼル☆」
「「「いいのかよ!!」」」
「つか、英語かフランス語かどっちかにせいっ!」
初っ端からツッコミどころありすぎて頭がついて行かないんだけど!?
「んじゃあ次あたしね!」
お、芦戸ちゃんはどんな名前にするんだろ!
「ヒーロー名 エイリアンクイーン!」
「2!!血が強酸性のアレを目指してるの!?やめときな!!」
「ちぇー」
「「「(バカヤロー!!最初に変なの来たせいで、大喜利っぽい空気になったじゃねえか!!)」」」
「ケロ…じゃあ次私いいかしら」
「はい梅雨ちゃん!!」
梅雨ちゃん、彼女なら大丈夫のはず…!みんなが内心梅雨ちゃんに期待しながらドキドキとその時を待つ。
「小学生の時から決めてたの!梅雨入りヒーロー、フロッピー」
「かわいい!親みやすくていいわ!みんなから愛されるお手本のようなネーミングね!」
「「「フロッピー!フロッピー!(ありがとうフロッピー、空気が変わった!!)」」」
その後、次々とみんなの名前が決まっていく。
「ンじゃあ俺も!!剛健ヒーロー 烈怒頼雄斗!!」
「『赤の狂騒』!これはアレね!?漢気ヒーロー、紅頼雄斗のリスペクトね!」