第7章 熾烈を極めし、雄英体育祭
『なにこれ…』
『売り込み根性たくましいな…』
アイテム解説付きの鬼ごっこはその後10分もの間繰り広げられ…そして。
「ふー…すべてあますことなく見て頂けました。もう思い残すことはありません!!」
そう清々しい顔で、自ら場外へと出た。
「発目さん場外!飯田くん2回戦進出!!」
なんとも歯がゆい勝利に飯田は、不完全燃焼になるわけで。
「騙したなあああ!!!」
「すみません…あなた、利用させていただきました。」
「嫌いだキミーっ!」
まさかの予感が的中してしまったさくらは動揺を隠せず、サポート科の恐ろしさを実感した。
「きっと飯田くん真面目すぎだから、耳ざわりのいい事言って乗せたんだ…あけすけなだけじゃない…目的のためなら手段選ばない人だ…。私も、油断せず頑張らなきゃ…」
次はいよいよ自分の番…第5試合青山と芦戸が勝負をしている間に、さくらは控え室へと向かった。
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『そんじゃあ次行ってみよー!次次ー!!第7試合は、個性ダダかぶり対決!漢気一筋ド根性 鋼鉄!ヒーロー科 鉄哲徹鐵!!』
「おっしゃあぁぁぁー!!!」
『VS…漢気一筋ド根性 硬化!ヒーロー科 切島鋭児郎!!』
「紹介までダダかぶりかよ…!」
「行っけー鉄哲!茨に続けーっ!!」
『暑苦しい第7試合、STARTっ!!!』
「「うぉあぁああああっ!!!!」」
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