第7章 熾烈を極めし、雄英体育祭
「さくらちゃん、すごいね!」
「この個性で遅れをとるとは…!やはりまだまだだ…僕…僕は!」
「お茶子ちゃん、飯田くん!」
「1位すごいね!悔しいよちくしょーっ!」
「くっ…こんなハズじゃあ………!」
少し遅れて八百万がゴールしたが、様子がおかしい。なぜならば…
「一石二鳥よ!オイラ天才!」
「サイッテーですわっ!」
峰田が八百万の背中にしがみついて、楽してゴールしたのだ。
『ようやく終了ね!じゃあ結果をご覧なさい!』
ミッドナイトの声と同時に、スタジアムのスクリーンに順位発表された。
1位A組 四楓院さくら
2位A組 緑谷出久
3位A組 爆豪勝己
4位A組 轟焦凍
5位B組 五十嵐左京
6位B組 妖崎艶子
7位B組 五十嵐右京
8位A組 常闇踏陰
9位A組 瀬呂範太
10位A組 切島鋭児郎
11位B組 鉄哲徹鐵
12位A組 尾白猿尾
13位B組 泡瀬洋雪
14位A組 蛙吹梅雨
15位A組 障子目蔵
16位A組 砂藤力道
17位A組 麗日お茶子
18位A組 八百万百
19位A組 峰田実
20位A組 芦戸三奈
という結果となった。
『予選通過は上位42名!!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!!そして次からいよいよ本選よ!!ここからは取材陣も白熱してくるのよ!キバリなさい!!!さーて第2種目よ!!私はもう知ってるけど…何かしら!?言ってるそばからこれよ!!』
第2種目 騎馬戦!
「騎馬戦…」
「個人競技じゃないけど、どうやるのかしら…?」
『参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど一つ違うのが…先程の結果にしたがい、各自にポイントが振り当てられること!』
「入試みてえなポイント稼ぎ方式か…分かりやすいぜ。つまり組み合わせによって騎馬のポイントが違ってくると!」
『あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!ええそうよ!!そして与えられるポイントは下から5ずつ!42位から5ポイント、41位が10ポイント…といった具合よ。そして…1位に与えられるポイントは1000万!!』
「え…っ…ええええ!?!?」
ミッドナイトの桁違いな数字に、さくらは驚くしかなかった。
『上位の奴ほど狙われちゃう…下剋上サバイバルよ!!!』