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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第2章 波乱の初日


「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ...」

こうして、個性フル活用が許された個性把握テストが始まった。まずは50メートル走...1走目は飯田くんと、蛙吹梅雨ちゃん。飯田くんの個性はエンジンで梅雨ちゃんは蛙...勝負は飯田くんの勝ちだった。2走目はお茶子ちゃんと尾白猿尾くん。お茶子ちゃんの個性は無重力で、尾白くんは尻尾...こっちは尾白くんの勝ち。3走目は青山優雅くんと芦戸ちゃん。
優雅くんは、なんかキラキラして眩しい...

「みんな、工夫が足りないよ?個性を使っていいっていうのは、こういうことさ!」

その瞬間、優雅くんのお腹からレーザーが射出されて、走るどころかレーザーで飛んでいた。彼の個性はネビルレーザー。しかし射出時間が短いのがネックで、1秒以上だすとお腹を壊すらしい。芦戸ちゃんや上鳴くん、瀬呂くんや鋭児郎がみな同じ目で優雅くんを見ていた。そして、私も同じ...なんなのこの人...。

「(個性を最大限使い、各記録の伸びしろを見れば何ができて何ができないか浮き彫りになる。それは、己を活かす創意工夫に繋がる...さぁ、どうする...さくら...)」

第4走は爆豪くんと緑谷くんだった。爆豪くんは個性の爆破を使ってゴールしたけど緑谷くんは本当に普通に走ってた。彼は力系だから走るのにはあまり役に立たないのかな...そして第5走...いよいよ、私の番...相手は上鳴くんだった。上鳴くんはストレッチを軽くして、余裕だった。50メートル走...自分の皮脂と美肌の力を合わせれば勝てるかもしれない。

「では第5走...位置について...よーい...」

ピッ!

機械の音を合図に、私は手に力を込める。指先に力を込めて皮脂を集める!そして、足は美肌効果で摩擦を無くして...!

「ビューティケア!シーバームリンク!!」

指先から出た皮脂を土に撒くと、その上をスケートみたいに滑って走る。元からある美肌効果と、皮脂の力の組み合わせは効果絶大だった。タイムは3秒75。自己新記録で、クラスで1位の記録を叩き出した。

「...すっげー、まじかよ!」

上鳴くんは息を切らしながら私に声をかけてきた。
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