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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第7章 熾烈を極めし、雄英体育祭


「サポート科!?」

「えーっ!アイテムの持ち込みいいの!?」

麗日と芦戸が警戒心丸出しでそちらを見る。しかし、開会式でミッドナイトが言っていたとおり、コースさえ外れなければ何してもOKなのだ。つまり、ヒーローの個性を最大限に引き出すアイテムを発明するサポート科が、自分の個性を引き出すアイテムやその場に応じたアイテムを持ち込もうと、ルール違反にはならないのだ。

「ヒーロー科は、普段から実践的訓練を受けてるでしょう?公平を期すため、私たちは自分の開発したアイテム、コスチュームに限り装備OKと言いますか…むしろ私たちにとっては己の発想、開発技術を企業にアピールする場なのです!フフフフフ!」

その時、生徒の腰に巻かれたアイテムからワイヤーが飛び出し、その先端が岩場に刺さり、行先を固定。さらには足底に付けられた浮遊するアイテムが彼女の体を浮かせた。

「さあ!見てできるだけでかい企業ー!私のドッ可愛いベイビーを!!!」

その姿はまるで某巨人漫画で巨人を倒す兵士さながら。両手に剣を持っていたらまさにそれそのものだった。

「すごい…負けない!」

「くやしー!悪平等だぁああ!」

麗日と芦戸も負けじとステージを進む。

『実に色々な方がチャンスを掴もうと励んでますね、イレイザーヘッドさん』

『何足止めてんだあのバカ共…』

『さあ!先頭は難なくイチ抜けしてんぞ!』

1番先頭を走っていたさくらは、綱の上に皮脂を撒き、難なく綱を渡り切った。しかし、そのすぐ後ろに轟と爆豪が迫って来ていた。

「はぁ…はぁ…轟くんはきっと氷で滑って来たんだね…勝己くんは爆風を使って空を飛んできたのか…」

ーーー2人とも調子を上げてきた…スロースターターか!だったら…!

「ビューティケア・シーバームリンク!ビューティオイル!」

さくらは追いつかれてたまるかと、さらに地面に皮脂を撒き加速させる。それを応用したのか、彼女が撒いた皮脂を氷漬けにし、滑るように走るのは轟焦凍。さらに空中から2人を追いかける爆豪勝己。

「クソがっ!待ちやがれ半分野郎!!!」

その様子を見ていた観客は、驚きを隠せない。

「1位の奴、圧倒的じゃんか…!」

「個性は2位と3位の奴の方が威力抜群で有利なはずなのに…素の身体能力と判断力がずば抜けてる!」
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