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【ヒロアカ】マイ・ストロング・ヒーロー

第6章 “想い”と“ライバル”※微裏注意


「うん、わかった!」

私はまだ残ってるお弁当を包み、カバンにしまった。教室を出ると、そこには休み時間を自由に過ごす生徒たちがいた。普通科やサポート科…普段あまり接点がない人たちがいる廊下を、1人歩く。用事なんてない。ただ、今は1人で考える時間が欲しい。体育祭までの期間の間に少しでも個性の調整と、体力をつけなきゃいけない。そのために、何をすればいいか…トレーニングはもちろんだけど、みんなヒーローにスカウトされたいから自分のことで精いっぱいだろうし…かといって消ちゃんはあんな体だし…。唯一頼めるとしたら…

「デクくんならトレーニング付き合ってくれるかな…でも」

だめだめ…彼も自分のことで精いっぱいだろうし、彼なら付き合ってくれるなんて甘い考え持っちゃダメ…優しさに甘えちゃいけない。勝己くんも一瞬考えたけど、正直ついていける気がしない。完全にお手上げだ。そうこう考えているうちに、私はいつの間にか中庭に来てしまったようで、そこには中庭でお弁当を食べる女子生徒が沢山いた。ここにいる人達も体育祭に出るんだよね?

「なんか、勝ち上がれる気がしない〜…」

空いてるベンチに座ってそう呟く。正直私はプロヒーローにスカウトされたいって気持ちはない。ヒーローの資格さえ取れればそれでいい。あの人の隣に居られるのなら…そう思った時、突然私の前が薄暗くなった。顔を上げるとそこには1人の女子生徒と、男子生徒2人が私の目の前にいた。

「あなたが四楓院さくらさん?」

「はい、そうですけど…?」

うわあ…めっちゃ綺麗な人…!

「ウチは1年B組ヒーロー科 妖崎艶子(ふざき つやこ)いいます。よろしゅうお願いします」

しかも京都弁…!

「あ、あの、四楓院さくらです!よろしくお願いします!」

私は思わず立ち上がり、頭を下げる。

「ふふ…1000年に1人の美少女言うからどんな子やろと思ってたんやけど、可愛らしい人やなぁ…相澤先生が気ぃかけるんも分かる気ぃするわ」

「え…?」

「せやけど、四楓院はんは相澤先生のなんなんやろ?ただの教師と生徒には見えへんけど…」

「あ、その…それは…!」
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