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Break! 【イナズマイレブン】

第12章 Choose! 〈綾織 星羅〉


「綾織」
『鬼道君。お疲れ様。帰ろうか』
「ああ」

今日はやっと金曜日。この一週間色んな事があったからちょっと疲れたな。

「父さんから連絡があって、日曜日にパーティが開かれるそうだ」
『そっか、行ってらっしゃい』
「いや、お前も行く事になっている」
『へ⁉︎』
「どうやら俺とお前の婚約記念のパーティらしい…」
『そ、そうなの⁉︎』
「メディアは来ないそうだ」
『よ、良かった…。テレビとか来てたら恥ずかしくて死んじゃう…』
「今日は衣装合わせがあるそうだ。後で案内があると思うから、そっちに行ってくれ」
『わ、分かった…』

い、衣装合わせ…。ドレス、着るって事だよね?ドレスなんて着た事ないのに…。どうしよう…。

『というか、鬼道君流石にゴーグルは取るよね?』
「ああ。流石にこれでは相手に失礼だからな」
『私、大丈夫かな…』
「問題ない。お前はもう既に綺麗だ」

…ん?待って、今鬼道君なんて…?

『き、鬼道君?』
「お前も今日の朝爆弾発言しただろう」

た、確かにそうだ…。調子に乗って旦那さんとか言ってた気がする。あわわ…思い出したら急に恥ずかしくなってきた…。

『と、取り消し!取り消し!あの時はどうかしてたから…!』
「奥さん。その冗談はキツいぞ」
『あっ…ちょっと!それは反則だよ!』
「どうだかな」

完全に遊ばれてる気しかしないんですけど…。やっぱり鬼道君の方が一枚上手の様です。

『それじゃあ、夕食で』
「ああ。そうだ、父さんはあの時は急遽帰ってきただけだから、また暫くはいない。パーティには直接来るそうだ」
『うん。分かった』

やっと自分の部屋への行き方が分かってきた。慣れって凄いな…。取り敢えず私服に着替えて夕食を待つ。いきなり婚約記念パーティって言われても、流石にパーティの礼儀迄は分からないよ…。調べておかなきゃ。

「夕食でございます」
『はい』

夕食は流石に今でも内心バクバクだけどなんとかやっていってる。本当に緊張する。足も震えるし。

「衣装合わせになります」
『は、はい』

今日のヤマはここだ…。これさえクリア出来れば…。多分大丈夫。出されたのはベージュでシースルーのイブニングドレス。刺繍もしてあって結構華やかだ。サイズは問題なさそうだけど、採寸なんてしたっけ?

「良くお似合いです」
『ありがとうございます』
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