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Break! 【イナズマイレブン】

第11章 Beat! 〈朝日奈 乃愛〉


『うん!私ので良ければだけど』
「お姉ちゃんの食べたい!」
『うん!良かった!』

そうだな…今日はチャーハン作ってみようかな。玉子チャーハンなら王道で良いかも。

「何作るんだ?」
『玉子チャーハンなら、王道で良いかなって思って』
「夕香はチャーハン好きだから、喜ぶと思うぞ」
『良かった』
「お母さん、みたいだな」
『へっ⁉︎』
「い、いや、何でもないんだ!」

び、びっくりしたよ…。お母さんか…。結婚したらこんな感じになるのかなぁ…。と言っても未来の話だからあんまり現実味ないな。

『出来たよ!』
「美味しそう!」

二人とも美味しそうに食べてくれてる。良かった。まじで料理得意で良かった…。

「ご馳走さま!」
「美味かった。ありがとな」
『良かった!それじゃあ食器片付けるね!』
「俺も手伝う」
『ありがと』

豪炎寺が手伝ってくれたから食器の片付けもすぐに終わった。その後は幼児向けの映画を見る事にした。豪炎寺もこういうの一緒に見てるのかな。でも懐かしいな。小さい時夢中になって見てたもんなぁ。食べてからだとなんか眠いなぁ。

「寝て良いぞ」
『え?』
「お前も疲れてるだろ」
『それじゃあ、ちょっと寝る…』

最近の疲れが重なっててあんまり眠れてなかったから。ちょっと休憩。

「乃愛、一緒にアメリカに行こう」
「そうよ。あなたはしっかりとした企業に勤めて…」

夢だな…。アメリカに着いて来いって言われた時。行きたくなかった。友達がいるのに置いていくなんて嫌だった。でもお父さんとお母さんは友達を「そんな物」って言った。許せない。物でもないし、同じ人なのに…。どうしてそんな風に言われなきゃいけないの?

「あなたの婚約者よ」

どうして同意も無しに…私の好きにさせてくれないの。私だって、心から思って思われる人と結婚したい。どうして…?

「歌なんて誰も救えない。企業に入れば経済に貢献できる」

誰も…救えないなんて違う。歌は、人を救えるよ。元気を与えられる。

「…ちゃん!お姉ちゃん」
『はっ…!』
「大丈夫か。魘されてたぞ」
『大丈夫大丈夫。あ、もうこんな時間だ』
「そろそろ帰るか。送っていく」
『ありがと。それじゃあ夕香ちゃん。またね』
「うん。お姉ちゃんバイバイ!」

マンションを出て家に向かった。帰る途中は楽しかったけど、家の前に誰か立ってる。

『あれは…』
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