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Break! 【イナズマイレブン】

第8章 Throw! 〈朝日奈 乃愛〉


「まず、これまでに分かっている事を整理するぞ」
「それについては私が話すよ」
『瑠璃』
「火曜日、私はヒロト君と相手側と接触したの。目的は、復讐みたい」
「そして、一番の狙いは綾織だという事位しか分かっていないな」
『今日、私と豪炎寺がかるた部に乗り込んだ。そこで聞いたのは、復讐の動機』
「どうやら、綾織の祖父と父に出世を邪魔されたのと、社会的地位の剥奪について恨みを持っているみたいだった」
「…」

まぁ、恨みを持つのは分かるけど、何も星羅まで狙わなくったって良いのに。

「取り敢えず、以上が分かっている事だな。他に何か分かっている奴はいないか?」
「特にないよ」
「分かった。取り敢えず、現状で分かっている事を踏まえて解決策を見つけるぞ」
「取り敢えず、一度謝ってみるのは…」
『多分それじゃ満足しないし、余計にマウントとるか、逆上すると思う』
「同感だ」
「そうだな…手っ取り早く捕まえてしまいたいのが一番の意見なんだが…」
『まずは、春川で検索して調べてみない?かるた部に乗り込んだ時爆弾を仕掛けられた。爆弾なんて、そう簡単に手に入る物じゃない』
「待っていてくれ、今調べる」

鬼道君がパソコンを持ち出して何やら調べ出した。

「っ…これは…」
「どうかしたのかい?」
「これはっ…」
『春川…財閥…』
「成る程…」
「そんな大きい権力を持つ人がバックにいたなんて…」
「女社長だね…」
「一筋縄では行きそうにないね…」
「鬼瓦刑事に当たってみるか」
『鬼瓦刑事?』
「俺たちが中学生の時から頼りになっている刑事だ。帝国出身のお前達なら分かるだろう影山や、世界を股にかけた大富豪、ガルシルド・ベイハンを捕まえた刑事だ」

そんな凄い人と知り合いって…どんだけ顔広いんだよ。この人達…。

『あの時の会話…録音しとけば良かったね…』
「録音はしてある」
『まじで⁉︎』
「ああ。一応と思ってな」

めっちゃ頼りになるな、豪炎寺。これならまだ証拠として使えるかも。

「これで一回掛け合ってみよう。取り敢えず、当事者と…」
『なら、鬼道君一緒に行けば良いんじゃない?何かあっても、星羅を守ってくれるんでしょ?』
「ああ。だが、何があるか分からないからな…。ガルシルドの時みたいに、途中で大事な証拠を奪われると困る。行くところまでは全員で来てくれないか」
『分かった』
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