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Break! 【イナズマイレブン】

第52章 Connect!〈天晶 瑠璃〉


アメリカに渡って、輝夜ちゃんとバレエの特訓に毎日励んでいる。

〈今週末、会いに行くから〉

ヒロト君から送られてきた、短いラインだった。思わず近くにあった抱き枕を力強く抱きしめてしまう。

「どうしたの?瑠璃」

輝夜ちゃんがスマホの画面を覗き込む。すると、察したのかニヤッと口角を上げた。

「成る程ね。良かったじゃん。今週末は丁度レッスン休みだよ」
『え?そうだっけ?』
「そうだよ。彼氏と楽しんできなよ」
『え、ちょっと⁉︎』
「一年の留学と言えど、やっぱり大切な人に逢えないのは寂しいじゃん?」

確かに寂しいけど…まさか会いに来てくれるなんて…!

「さぁて、レッスン行きますか!」
『うん』

着替えて先生の元へ向かった。なんだか頑張れそうな気がする。

「今日は動きがいいわね、瑠璃」
『えへへ…』
「先生、瑠璃は彼氏から連絡が来たから嬉しいんですよ」
『ちょ、ちょっと輝夜ちゃん…!』
「あらあら、良いわね」

先生にまで笑われちゃうし…。もう…。

「ぷっは〜!終わった〜!今日のレッスンも疲れたね」
『なんか、まだ動けそうな気がする』
「愛の力かな〜?」
『そ、そういうの良いから!』
「照れちゃって」
『も〜!』

でも、実際浮かれているのは事実。だって、会えるんだ。大好きで大切な人に、会える!

「それじゃあ、その日は私出かけてくるから、お好きにどうぞ〜」
『だから、そういうのは…!』
「友人のご好意は受け取っとくもんだよ」

それはそうだけどさ…。それってもう、私達の関係知ってるみたいな…。

「空港には迎えに行ってあげなよ?」
『それは勿論』
「そんじゃ、おやすみ」

なんだか、興奮してあんまり眠れないかも。毎日ラインでやりとりしているとは言え、本当に会えるなんて思ってなかった。会いに来てくれるとは…。あ、そっか、丁度冬休みの時期なのか。課外は終わったのかな。

『眠れない…』

ベッドから出て、ベランダに出た。今だと丁度朝の8時位だろうか。多分電話しても大丈夫かな。

『出るかな…』

電話をかけると3コール目で出てくれた。何て速さなんでしょう。

『もしもし』
「おはよう、瑠璃。そっちは丁度夜かな」
『うん。朝忙しい時にごめんね』
「いや、今日は丁度部活が無くて寝てたんだ」
『そっか。じゃあ安眠妨害しちゃったかな』
「朝から最高の目覚めだよ」
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