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Break! 【イナズマイレブン】

第38章 Valentine!〈朝日奈 乃愛〉£


今日はバレンタインデー。だけど、お家には私と修也しか居ない。今日は夕香ちゃんとお父さんの二人で遊園地に行ってるらしい。夕香ちゃんとお父さんの交流を深める良い機会だと思う。でも、まだ朝7時。まだまだ寝れる…。

「乃愛…いるか…?」
『んぅ…修也ぁ…?いるよ…?』
「入るぞ」

ドアを開けて中に入ってきた。夕香ちゃん達はもう居ないから、既に二人きりの状況だ。

『どしたの…?』
「いや、折角だから一緒に寝ようと思ってな」
『うん、いいよぉ…?』

寝惚けた頭でありながらもあっさりOKした。二人きりだし、別に良いや…。

「入るぞ」

もぞもぞと布団の中に入ってくる。ベッドのスプリングが二人分の重みを受けて軋む音がした。

『えへへ…あったかい…』

修也は取り敢えずあったかいから、冬は凄い嬉しい。そのままぎゅうぎゅうと抱き付いてもう一度意識が閉じかける。

「乃愛…おやすみ」
『うん…』

瞼にちゅっとキスをされて少し安心した。隣に人が居て寝れるってこんなに暖かい事なんだと分かる。最近の疲れも溜まっていたせいか、楽に眠りにつく事ができた。


ーー数時間後

「乃愛。起きろ」
『うむぅ…やだぁ…もっと寝る…』
「もうお昼になるぞ」

そう言われて焦って飛び起きた。時計を見ると11時より少し手前の時間だった。

『うわぁあ!』
「昼飯からで良いな」
『ごめん…なんか凄い寝ちゃってた…』
「いや、ここ最近随分疲れが溜まってるからな。偶には良いかもしれない」
『あ、そうだ、暖房付けないと…』
「流石に二月だと本格的に冷え込むな」

全くのその通りで、朝とかほんと布団から出たくない。でも頑張って布団の中から手を伸ばして暖房にスイッチを入れる。でもそれであったかくなってまた眠くなるんだよなぁ。

『ほんと寒い…。まじ今なら布団と仲良くなれる』
「俺は別に普通だが」
『それはまじで修也があったかいだけだよ』

あ、そうだ。暖房の熱が部屋全体に広がるまで修也とお布団があれば最強なのでは…?

「ど、どうした?」
『修也も布団もあったかいから、一緒に使えば最強なのでは…?って思っただけ』
「思っただけって、お前な…」
『良いじゃん。こうやってイチャイチャできるよ?』

そのままパジャマの襟を引いて強引に口付けた。偶には自分からのこういうキスも悪くないと思う。

「後悔するぞ」
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