第26章 Lay! 〈朝日奈 乃愛〉
ーー翌日
パッと目が覚めて辺りを見回すと、随分と明るい。手元のスマホを見てみると、時刻は十時。凄く良く寝たなぁ。
『修也どこだろ』
取り敢えず起き上がって、伸びをした。昨日の怠い感じもなくなって、大分回復したみたいだ。そのまま部屋を出ようとするとドアノブの回る音がした。
「起きたか」
『うん、大分良くなった』
「朝食一応用意したが、食べるか?」
『あ、ありがと。頂きまーす』
「ならキッチン行くぞ」
言う通りキッチンに行くと、スクランブルエッグにレタスをちぎったやつとミニトマト、ご飯と味噌汁にはラップがかけてたった。
『ごめんね、ありがと』
「いや、大丈夫だ。お前が来る前は俺もやっていた事があったからな」
『そっか。取り敢えず体温測って良い?』
「ああ」
熱を測ってみると37℃にまで下がっていた。元々熱に強い体質だから、普通に動けるっちゃ動ける。朝御飯も食べ終わって、今日は寝る事にした。明日に支障をきたさない様に治す事に専念する。
『私、今日も寝るね。明日までには治すから』
「添い寝してやろうか」
悪戯には最近慣れてきてるんです。だから、私は悪戯をワンランク上で返してやろうじゃないか。
『うん、じゃあお願いしようかな』
修也の頭の上に「⁉︎」が三つ程付いているような気がするけど、気にしちゃいけないお約束。
「お前…本当に言ってるのか?」
『して…くれないの?』
「いや…やるが…」
やるんかい!と思いつつベッド入る。二人分の重みでスプリングが軋んだ。
『えへへ、なんか、顔近いね』
「これくらい近いとすぐにキスできるな」
そんな事言ってるうちにキスしてくる。してる内に段々と私の上に乗っかる感じになって、視界一面が修也になった。
『ちょっと、修也さん。寝かせる気あります?』
「ないな」
だろうなとは思った。考えている内にキスが降ってきて目の前が真っ黒に染まる。毎日してるのに、何故か気持ちよくて、自分から求めてしまった。
「積極的だな」
『うん…好き…』
「俺は愛してる」
『そんなんで張り合わなくて良いから…ん』
本当にキスの嵐で、段々とハイスピードになってくる。こういうのって一度やったら止められなくなる。学校休んで何してるんだって言われちゃいそう。
『んっ…はっ、ふっ…』
「…いいか?」
その言葉に頷いて、スイッチがオンになった。