第23章 Girls! 〈女子組〉
『そういう事普通に言っちゃうんだ…』
「なんかさっきの話聞く限りそんな感じするよね」
『まぁ、想像出来ない訳では無いけど…』
「基山君もやばそう」
『うん』
基山君絶対理性大事に保護してるけど、ふとした瞬間にボロボロになりそう。
「えー?」
「瑠璃次第かな」
『理性崩れるの早そう』
「あー分かるわ」
なんか、この会話止まらなくなりそう。そろそろ出ないといけない時間なんじゃなかろうか。
『そろそろ出た方が良いんじゃない?長居するのも良くないし』
「そうだね、一旦出ようか」
「はーい」
各自お金も払って外に出たら。やっぱり女子トークはやめられない止まらないものだ。一時間半は有に超えている。
「ねぇ…なんかあそこに見覚えのある人達がいる気がするんだけど」
『あれで隠れてるつもりなのかな』
「絶対見つかるじゃん。良く今まで捕まらなかったね」
「とりあえず行ってあげようか」
『そうだね』
物陰から覗いていたのは、三人の男の子。何しに着てたの…。うん?待てよ、そこにあるのは…。急いで自分の上着の内側を見た。すると小さな黒い機会が取り付けられていた。
「どうしたの?星羅」
『どうやらこの人達、私達の会話聞いてたみたいだよ。ほら』
「ありゃ…」
「これは行くしかないでしょ」
「これはもうボコるしか無いよね」
『聞いても何も楽しくないと思うんだけど…』
後ろから近付いて有人君の肩をポンポンと叩いた。
「…!」
『何してたのかな?有人君?』
「い、いやこれは…」
「ちょーっと歯ァ食いしばって貰っていいかな?」
「覚悟しなさいよ…あんた達…!」
そこからはもうカオス。説明するのが億劫な位のカオス。
「修也、帰ろうか?」
ニッコリ笑顔の乃愛ちゃん。
「ヒロト君…頭大丈夫かな?」
もう怒りマックスの瑠璃ちゃん。
「星羅…違う…これはだな」
何が違うと言うんだ。何が。いやまぁ、ここで怒ってもあれだし、さっさと家に連れ帰って説教するのが得策の様だ。
『行こうか?有人君?』
あえてニッコリ微笑んで腕を引っ張った。どうせバレるんなら分からないところでやれば良いのに。馬鹿なの?何なの?
「せ、星羅…すまない…?」
『大丈夫だよ。今から今日の会話の内容全部消すから』
「…?」
『目を瞑っててね』
言う通りに目を瞑った所は偉い。それでは記憶を抹殺しよう。