第23章 Girls! 〈女子組〉
「テスト勉強中に甘い雰囲気にしちゃうと邪魔しちゃったかな〜って思うんだよねぇ」
「そう、それが問題なの!今日日曜だし、明日から学校だもんね」
『で、でも、普通に話したりはするんだよ⁉︎』
「「それは当たり前!」」
『は、はい…!』
二人ともなんか怖いよ…。「こいつら正気か?」っていう顔してる。
「いや、まじで一回鬼道君にイチャモン付けに行きたいんだけど」
「ストップストップ!乃愛ちゃんそれはダメ!」
『で、でも私もそういうのどうすれば良いのか分からなくて…』
「星羅ちゃん甘え下手だからねぇ」
「やっぱこれはイチャモン付けに行くしか…」
「ストップストップストップ!」
確かに甘え下手とは言われる。お父さんやお母さんは小さい時から既に居なくて、親戚にお世話になっていたのだ。だから甘えるのが下手なのかもしれない。
「分かった。じゃあ私達で必勝法を教えてあげよう」
『え?』
「相手から来ないなら、自分からアタックしていけって事?」
「そーいうこと!」
いや、アタックってそんな簡単に出来るものじゃないと思うんだけど…。
「これからさ、ハロウィンっていう一大イベントあるじゃん?」
「あ、分かった」
『な、何?』
「うちと瑠璃がハロウィンになったらあるもの渡すからさ。それ食べて」
『た、食べるの?』
「え、あれだよね?」
「そう、あれ」
『だから、あれって何なの?』
「それは当日のお楽しみ」
「というか、星羅一回間違って食べた事あるんじゃなかったっけ?」
「ああ、中学の時知らずに食べて手に負えなくなったよね」
『え?え?』
「多分その時の星羅ちゃんの記憶ぶっ飛んでるから」
そんな事あったっけ…?いや、全然覚えてない。
「まぁいいや。星羅ちゃんは此の位にして、最後は乃愛ちゃんだよね」
『そうそう!』
自分だけ凄く追求されたから、是非とも乃愛ちゃんの話を追い詰めていきたい。
「あ、私は…」
「あれだけ星羅ちゃん追い詰めたんだから何かあるよねー?」
「うわ、一人だけ逃げれると思ってー」
『私も乃愛ちゃんの話聞きたい…!』
「星羅まで…」
「よし!言ってみよ」
「えっと…朝、キスで起こしたり、とか…」
いや、普通にロマンチックな生活送ってるよ。めっちゃ甘めの生活送ってません?
「とか?」
「夕香ちゃんいない時は押し倒されてキス、いっぱいされたりとか…」